IIFは、ソーシャルボンドの発行を含むソーシャルファインナンス実施のため「ソーシャルボンド原則(Social Bond Principles)2021」に則したソーシャルファイナンス・フレームワークを策定しました。詳細は以下をご参照ください。
国際資本市場協会ソーシャルボンド原則(Social Bond Principles)
また、本フレームワークに対し、株式会社日本格付研究所(JCR)より、「JCRソーシャルファイナンス・フレームワーク評価」の最上位評価である「Social1(F)」を取得しております。
ソーシャルファイナンス・フレームワーク評価
調達資金の使途となるプロジェクトは、資産運用会社のインダストリアル本部ポートフォリオマネジメント・インベスターリレーションズ部が適格クライテリアを満たすか検討の上、サステナビリティ委員会に上程し、同サステナビリティ委員会により適格クライテリア及び「責任不動産投資に係る基本方針」に基づき、評価及び選定されます。
薬・創薬等の医療技術の発展と治療へ貢献する施設 |
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産業振興等を通じて雇用創出と地域経済の発展へ貢献する施設 |
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社会生活ネットワークの維持・向上に貢献する施設 |
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公共ライフラインの維持・整備に貢献する施設 |
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災害に対する防災技術の発展、災害発生時の冗長性保持や生活必需品の物流網維持に資する施設、一時的避難等のための施設 |
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本フレームワークに基づくソーシャルボンドの発行を含むソーシャルファイナンスにより調達した資金を、ソーシャル適格資産の取得資金、当該取得に関連して調達した借入金の返済資金又は投資法人債の償還資金(これらのリファイナンスを含みます。)に充当します。
IIFのポートフォリオにおける2025年1月末日時点のソーシャル適格資産の合計は、18物件、帳簿価額で1,110億円となります。IIFは、ソーシャル適格資産の帳簿価額の合計に、有利子負債比率(2025年1月末日時点においては50.9%)を乗じて算出された負債額(ソーシャル適格負債額)564億円をソーシャルファイナンスの調達可能額上限とします。
2025年1月末時点のソーシャル適格資産は以下の18物件になります。
正式名称 | 適格資産分類 |
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IIF さいたまロジスティクスセンター |
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IIF 川口ロジスティクスセンター |
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IIF 柏ロジスティクスセンター |
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IIF 広島ロジスティクスセンター |
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IIF 加須ロジスティクスセンター |
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IIF 郡山ロジスティクスセンター |
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IIF 神戸西ロジスティクスセンター(底地) |
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IIF 湘南ロジスティクスセンター |
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IIF 戸塚テクノロジーセンター(底地) |
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IIF 川崎サイエンスセンター |
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IIF 新川崎R&Dセンター |
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IIF 市川フードプロセスセンター |
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IIF 岐阜各務原マニュファクチュアリングセンター(底地) |
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IIF 湘南ヘルスイノベーションパーク |
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IIF 大田マニュファクチュアリングセンター |
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IIF 神戸地域冷暖房センター |
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IIF 品川データセンター |
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IIF 大阪豊中データセンター |
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ソーシャルボンドの発行を含むソーシャルファイナンスが残存する間、IIFは各年の1月末時点におけるソーシャル適格資産の総額、ソーシャル適格負債額、ソーシャルファイナンスの調達残高及び以下のインパクト・レポーティングにおけるKPIを年次で報告します。
アウトプット指標 |
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アウトカム指標 |
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(1) 医療・医薬・創薬等の医療技術の発展と治療へ貢献する施設 | ||||
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社会保障給付費の推移 | 医薬品製造業における 研究職従事者数及び 研究開発費の推移 |
特定医療費(指定難病) 受給者証所持者数の推移 |
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社会保障給付費 (医療関連)(※1) (単位:億円) |
研究職 従事者数(※2) (単位:人) |
研究開発費(※3) (単位:百万円) |
特定医療費受給者証所持者数(※4) (単位:人) |
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2017年度 | 394,230 | 22,121 | 1,629,737 | 892,445 |
2018年度 | 397,480 | 23,014 | 1,605,117 | 912,714 |
2019年度 | 407,226 | 22,437 | 1,793,831 | 946,110 |
2020年度 | 427,193 | 20,928 | 2,063,749 | 1,033,770 |
2021年度 | 474,205 | 21,760 | 2,387,417 | 1,021,606 |
2022年度 | 487,511 | 21,260 | 2,769,424 | 1,048,680 |
2023年度 | -(※5) | 21,759 | 2,520,831 (見込み) |
1,086,579 |
(2) 産業振興等を通じて雇用創出と地域経済の発展へ貢献する施設 | |||
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施設の所在地域における事業所数・製造品出荷額・就業者数(※1) | |||
神奈川県藤沢市:IIF湘南ヘルスイノベーションパーク所在地 | |||
事業所数(4名以上) (単位:箇所) |
製造品出荷額 (単位:百万円) |
就業者数 (単位:人) |
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2017年度 | 297 | 1,427,612 | 23,595 |
2018年度 | 293 | 1,473,762 | 23,473 |
2019年度 | 288 | 1,505,603 | 23,745 |
2020年度 | 282 | 1,476,506 | 24,048 |
2021年度 | 271 | 1,393,309 | 23,569 |
2022年度 | 370 | 1,622,198 | 24,186 |
2023年度 | 371 | 1,783,071 | 24,435 |
神奈川県川崎市:IIF川崎サイエンスセンター所在地 | |||
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事業所数(4名以上) (単位:箇所) |
製造品出荷額 (単位:百万円) |
就業者数 (単位:人) |
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2017年度 | 1,184 | 3,593,787 | 47,240 |
2018年度 | 1,135 | 4,092,915 | 46,734 |
2019年度 | 1,089 | 4,201,226 | 46,236 |
2020年度 | 1,070 | 4,082,796 | 47,621 |
2021年度 | 1,032 | 3,399,873 | 47,466 |
2022年度 | 1,507 | 3,957,118 | 49,831 |
2023年度 | 1,495 | 4,134,305 | 50,062 |
兵庫県神戸市:IIF神戸西ロジスティクスセンター(底地)所在地 | |||
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事業所数(4名以上) (単位:箇所) |
製造品出荷額 (単位:百万円) |
就業者数 (単位:人) |
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2017年度 | 1,522 | 3,213,485 | 68,380 |
2018年度 | 1,491 | 3,255,637 | 68,952 |
2019年度 | 1,433 | 3,439,841 | 68,014 |
2020年度 | 1,394 | 3,421,055 | 67,951 |
2021年度 | 1,329 | 3,409,011 | 67,625 |
2022年度 | 1,694 | 3,420,877 | 67,381 |
2023年度 | 1,699 | 3,839,108 | 68,743 |
東京都大田区:IIF大田マニュファクチュアリングセンター所在地 | |||
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事業所数(4名以上) (単位:箇所) |
製造品出荷額 (単位:百万円) |
就業者数 (単位:人) |
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2017年度 | 1,254 | 401,905 | 19,752 |
2018年度 | 1,207 | 404,303 | 19,736 |
2019年度 | 1,151 | 421,256 | 18,982 |
2020年度 | 1,162 | 442,404 | 19,288 |
2021年度 | 1,261 | 434,462 | 19,628 |
2022年度 | 2,102 | 492,073 | 22,593 |
2023年度 | 2,100 | 563,092 | 22,635 |
(3) 最先端の技術革新を通じて社会ネットワークの維持に貢献する施設 | |||
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労働者過不足判断D.I.の推移 | 情報化投資額の推移 | 食品ロス量の推移 | |
労働者過不足判断D.I.(※1) (単位:不足ー過剰、%、ポイント) |
情報化投資額(※2) (単位:十億円) |
食品ロス量(推計)(※3) (単位:トン) |
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2017年度 | 38 | 14,169 | 643 |
2018年度 | 43 | 13,930 | 612 |
2019年度 | 37 | 14,289 | 600 |
2020年度 | 25 | 15,221 | 570 |
2021年度 | 33 | 15,523 | 522 |
2022年度 | 44 | 15,829 | 523 |
2023年度 | 46 | -(※4) | 472 |
(4) 公共ライフラインの維持・整備に貢献する施設 | |||
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ガス・電力等のエネルギー消費量推移 | 事故発生件数の推移 | 生活インフラ施設が所在する 市区町村の人口 |
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エネルギー消費量(※1) (単位:PJ) |
交通事故発生件数(※2) (単位:件) |
兵庫県神戸市 (IIF神戸地域冷暖房センター所在地)(※3) (単位:人) |
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2017年度 | 3,797 | 472,165 | 1,532,391 |
2018年度 | 3,895 | 430,601 | 1,527,390 |
2019年度 | 3,778 | 381,237 | 1,522,964 |
2020年度 | 3,660 | 309,178 | 1,524,335 |
2021年度 | 3,990 | 305,196 | 1,515,907 |
2022年度 | 4,032 | 301,193 | 1,509,397 |
2023年度 | -(※4) | 307,930 | 1,498,825 |
(5) 災害発生時における物資、避難場所、対応拠点として機能する施設 | |
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自然災害被害額の推移 | |
自然災害被害額(※1) (単位:百万円) |
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2017年度 | 599,421 |
2018年度 | 1,171,859 |
2019年度 | 1,241,737 |
2020年度 | 708,067 |
2021年度 | 414,480 |
2022年度 | 504,379 |
2023年度 | 495,929 |
自治体・民間企業との協力内容や 防災協定の概要及び拠点利用実績件数 |
2025年3月31日現在、IIF三鷹カードセンターにおいて東京都と災害時における非常用災害井戸の利用に関する協定を締結しています。 |
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災害時物資供給協定の概要 | 2025年3月31日現在、本投資法人又は本資産運用会社が自治体・民間企業と締結している災害時物資供給協定はありません。 |
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インパクト(定性目標) |
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「日本経済の力を産み出す源泉としての社会基盤に投資し、日本の産業活動を不動産面から支えていく」という理念の実践として、産業振興活動・研究開発活動を促進し、安定的な社会生活基盤の構築と発展へ貢献すること |
IIFは、社会的課題の解決に貢献する取組みの一環として、2021年9月にIIFとして初となるソーシャルボンドを発行しました。ソーシャルボンドの発行を通じたソーシャルファイナンスを行うことで、更なるESG活動を推進するとともに、ESG投資に積極的な投資家層の拡大による資金調達手段の拡充を目指します。
2025年3月31日末現在、本投資法人のソーシャルボンドに関する資金充当状況は以下のとおりです。
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名称 | 発行額 (百万円) |
調達金額 (差引手取額) (百万円) |
利率 | 発行日 | 償還期限 | 資金使途 | 充当総額 | プレスリリース |
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産業ファンド投資法人 第5回無担保投資法人債 (第1回 IIFソーシャルボンド) |
3,000 | 2,977 | 年0.390% | 2021年9月7日 | 2031年9月5日 | ソーシャル適格資産である IIF 湘南ヘルスイノベーションパーク(準共有持分 40%)の取得に要した借入金の期限前弁済の一部に2021年9月10日付で充当 | 2,977 | 投資法人債(ソーシャルボンド)の発行及び短期借入金の期限前弁済に関するお知らせ(2021年8月27日公表) |
産業ファンド投資法人 第6回無担保投資法人債 (第2回 IIFソーシャルボンド) |
2,000 | 1,982 | 年0.680% | 2021年9月7日 | 2036年9月5日 | ソーシャル適格資産である IIF 湘南ヘルスイノベーションパーク(準共有持分 40%)の取得に要した借入金の期限前弁済の一部に2021年9月10日付で充当 | 1,982 | 投資法人債(ソーシャルボンド)の発行及び短期借入金の期限前弁済に関するお知らせ(2021年8月27日公表) |
産業ファンド投資法人 第9回無担保投資法人債 (第3回 IIFソーシャルボンド) |
2,500 | 2,480 | 年0.959% | 2024年10月17日 | 2029年10月17日 | ソーシャル適格資産であるIIF大田マニュファクチュアリングセンターの取得に関連して調達した借入金の一部期限前弁済に2024年10月31日付で充当 | 2,480 | 投資法人債(ソーシャルボンド)の発行及び短期借入金の期限前弁済に関するお知らせ (2024年10月10日公表) |
事業会社・ファンド・地方自治体等の発行体がソーシャルプロジェクトに要する資金を調達する為に発行する債券のことで、一般的には国際資本市場協会が定めるソーシャルボンド原則に則って発行されます。詳細は以下をご参照ください。
国際資本市場協会ソーシャルボンド原則(Social Bond Principles)
IIFは、ソーシャル適格資産であるIIF大田マニュファクチュアリングセンターの取得資金及び関連費用に充当するため、IIFが策定したソーシャルファイナンス・フレームワークに基づく初のソーシャルローンにより、15億円を調達しました。今後もソーシャルファイナンスによる資金調達を通じ、ESGに配慮した資産運用を推進するとともに資金調達基盤の強化を目指します。
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借入先 | 借入額 (百万円) |
利率 | 借入実行日 | 返済期日 | 資金使途 | 充当総額 (百万円) |
プレスリリース |
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日本政策投資銀行 | 1,000 | 0.82800% | 2023年5月15日 | 2031年5月15日 | ソーシャル適格資産である IIF 大田マニュファクチャリングセンターの取得代金に2023年5月15日付で充当 | 1,000 | 資金の借入れ(ソーシャルローン)(新規借入れ)に関するお知らせ(2023年5月10日公表) |
三井住友銀行 | 500※1 | 基準金利* +0.165% (*全銀協1ヶ月 日本円TIBOR) |
2024年5月15日 | 2025年5月15日 | ソーシャル適格資産であるIIF大田マニュファクチュアリングセンターの取得代金に2024年5月15日付で充当 | 500 | 資金の借入れ(ソーシャルローン)(借換え)に関するお知らせ(2024年5月8日公表) 投資法人債(ソーシャルボンド)の発行及び短期借入金の期限前弁済に関するお知らせ(2024年10月10日公表) |